第2回シータイガー・トービ黒潮カップ












1日目
海の日、第2回シータイガー・トービ黒潮カップ開催。
スタートと同時に梅雨空は割れ始めいきなり夏日に!
「第2回シータイガー・トービ黒潮カップ」が海の日の7月15日~16日開催されました。
昨年のほぼ倍のエントリーチーム数19艇がマリーナに集結しました。
対象魚はカジキ類、大物を上げたチームが勝ちというローカルルール。
ファイティングングチェアをはじめとする豪華賞品に
カジキのトロフィが飾られたマリーナのメンバーズルームは15日の早朝から熱気が溢れていた。
5時の受付開始には全てのチームがスタンバイOKの状態。
6時のスタートフッシング。
シンボル艇はフルツナタワーを持つハトラス60「リバティ」と
マリーナ一の大型艇サンシーカー74「SBC]。
その2艇の間をスタートラインとする。
当初は白浜の三段壁沖の予定だったが、
朝方の曇天とうねりの大きさから小型艇への影響を考え、
観測塔沖からのスタートとなった。
SBCの出航に手間取りスタートがディレー、
6時20分のスタートフィッシング。
しかし、ゆっくり出航の2艇を除く17 艇が自分のポイントを目指して
フルスロットルで南東へ一気にすっ飛んでいく様はダイナミックで感動的。
スタートにあわせるように雲が切れ陽も差し始め、
南紀の海は梅雨明けから夏を呼び込んでいった。
ヒットコールの連続、但し釣果なし、、
8時30分、
椿沖3マイルのパスート34「チーム・メイダス」からヒットコール!
10分後にフックオフと。
続いてカリビアン35「チーム・アクセル」がヒット!
残念50ポンドラインブレーク。
9時ごろにはヒットコールが連続し始める。
ところが魚種違いやバラしが続く。
10時にはすっかり空は晴れ渡り夏真っ盛り。
10時30分、
カリビアン28「チーム・マコ」ヒット!ファイト中の無線。江須崎沖3マイル。
頑張れーの声援が無線でライバルチームから飛ぶ。
18分後ラインブレークの無線!
大型タンカーがライン上を横切り切っていったと。
さぞかし残念無念なことか。
その直後、ゆっくり出航のヤマハ53コンバーチブル「チーム・ウインディ」から
ダブルヒット!の無線。
それこそ三段壁沖2マイルあたりだ。これは期待大。
だがひとつは15分後フックオフ。
残るワンラインのファイトは継続中。
水色もよく水温も25度から26度と良好と。
11時24分、
ヤマハ50コンバーティブル「チーム・パザパ」ヒット!
ケンマツリールに代えてからランディング率が一段と上がった 実力チーム、
期待できる。
初日は9時と12時にロールコールが行われた。
各チームの現在地と釣果報告だ。
これによってライバルの位置とそれぞれのタクティクスが読めるわけだ。
日置沖は水温27度とかなり黒潮の影響が濃厚。
ストップフィシング間近ヒット、ランディグ!検量に間に合うか!
初日のストップフィッシングは15時20分。
検量締め切りは17時20分
20分ディレ ーで進行している。
お昼をまわるとさっぱりヒットはない。
「チーム・パザパ」は残念ながらフックオフ。
期待されるのは「チーム・ウインディ」大物への期待が寄せられる。
そんな時、
「手元で逃がした!」との無線。
2時間以上のファイトの結果だ。こんなこともある。
対象外のシイラはよくあがっているようだが、、。
そんな時14時45分ヤマハSF31「チーム山下ノイフラウ」からヒットの無線。
岡山大学名誉教授の山下先生、おん歳78歳。お元気です。溌溂デス。
理論と実践、確実に先生はランディングしてくれるでしょう。
計量時間内に帰港しないと、、、。
先生見事にランディング!
100キロは越すだろいうと無線。
ストップフィッシングが告げられ参加チームは全艇帰港。
地元のミニFM FM田辺がこのトーナメントを放送している。
7分間の生放送がマリーナの桟橋から実施された。
「チーム山下ノイフラウ」帰港は17時40分。
早速検量が始まる。
116キロの白カジキ。3m08cm。
山下先生にとって白カジキは20年ぶりだそう!
初日の素晴らしい話題になった。
懇親パーティがマリーナのメンバーズルームつまりは海上レストランで始まる。
60人以上の方々が集まり大いに盛り上る。
2日目
最終日、海色良し水温良し。期待大。
海の日の最終日は自由出航。
早朝からマリーナ内は暖気するエンジン音で賑わいを見せる。
4時には離岸するチームが出始める。
ストップフィッシングは午後1時。
もちろん朝から抜けるような青空。海色、水温ともに良好。
「飛び魚がたくさん 飛んでる、今日は行けるで~」
競技長のアユさんこと松本勤司さんの声が
無線でエントラントにエールを送る。
ティアラ35コンバーティブル「チーム・MAY」に乗っている。
この日のロールコールは朝7時と10時。
7時の段階で串本沖まで行っているチームがいる。
CABO35の「チーム・サツキ」。
JGFA下田の国際大会の常連、海を知り尽くした猛者でもある。
今年のマリーナ主催の釣り大会、全てに優勝している。
「チーム・マドンナ」ティアラ35イクスプレスフィッシャーマンも
7時のロールコール寸前にハワイアンを流しながらの出航。
様々な遊びのスタイルが垣間見える。
昨年の覇者「チーム・海星」ヤマハ50コンバーティブルがゆっくりと余裕を見せて最後に出航。
余裕のマドンナ、ヒットコール!
そしてドラマが始まった。
多くのチームが江須崎沖から日置沖の陸よりに展開している。
魚種不明ヒットの声はあがるがカジキは来ない。
計量終了時間は午後2時半。
時間外にならないよう各チーム必死の様相。
そんな中、
10時47分、
チーム・マドンナからヒットの声!
江須崎沖3マイルだ。
常勝チーム、確実に上げてくれるだろう。
10分後にランディング成功のコール。
1時間もすればハワイアンを流しながら意気揚々帰港してくるに違いない。
山下教授から無線で「潮が動き始める時間帯、我々も頑張りましょう」
と参加ライバルにエールが。
その無線の15分後の12時30分、
山下教授ヒット!
すさみ沖5マイル。さすがです。
続いて「チーム・MAY」からヒットコール。
別荘前と。海が活性化しているよう。
但しストップフィッシングの時間が迫る。
12時55分、
「チーム・メイダス」からヒットコール!連日だ。
教授の位置に近いすさみ沖5マイル。
今日は丁寧に慎重に、あがればチームのファーストマーリンだから。
13時5分、
山下教授ランディング成功の無線!
検量時間内に帰港間違いな いだろう。
ハワイアンを流して帰港した「チームマドンナ」の検量が始まる。
浮田キャプテン「小さい、本来ならリリースだけど勝負の為にね」と。
マカジキ49kg。
すぐに手配したトラックで大阪へ。
その頃アユさんから「ばれた、、大きかった、、」と無念そうな声が。
山下教授に続いて「チーム・メイダス」ランディング成功!
ファーストマーリン。それも珍しい芭蕉カジキと。
チームは大喜びだろう。
続々と帰港するフネで
マリーナはそれまでの静寂が嘘のような活気に満ちてる。
午後2時にはほとんど同時に「チーム・山下ノイフラウ」と「チーム・メイダス」が帰港。
教授はマカジキ47kg。
「チーム・メイダス」は煌くブルーの背びれを持った芭蕉カジキ24・8kg。
参加19チーム、和気あいあいとエンジョイトーナメント終了。
表彰式がマリーナハウス内メンバースルームで始まる。
大きい重いカジキ類を釣り上げたチームが勝ちの単純ルールで
3位は「チーム・メイダス」
2位は「チーム ・山下ノイフラウ」
優勝は「チーム・マドンナ」となった。
特別賞に検量時間外となった
初日の116kgの白カジキを上げた
「チーム・山下ノイフラウ」に、
ファーストマーリン賞は「チーム・メイダス」に。
優勝チーム浮田キャプテンの声
「カジキは朝寝坊です。皆さん朝早くからあくせくしないで、
いるところに行けば食べに来ますから。
シータイガー・トーナメントのグランドスラム達成しますね」と余裕綽綽。
本州で最初に黒潮が当たる南紀の海は
マリーナの宝であることを改めて感じた2日間でした。